ごきそ障害年金相談室のコラムをご覧いただき、ありがとうございます。
当事務所でサポートさせていただいた受給事例をご紹介するシリーズ、今回は第4弾となります。
発達障害(ADHDなど)にお悩みの方の中には、「子どもの頃から忘れ物が多い」「仕事でミスを繰り返してしまう」といった特性から、懸命に努力をしていても周囲の環境に合わず、働き続けることが困難になるケースが少なくありません。その結果、蓄積した強いストレスから激しい疲労感や不眠、対人恐怖といった「二次障害」を引き起こしてしまうこともあります。
発達障害やそれに伴う二次的な精神症状も、日常生活や就労に支障が出ている場合は障害年金の対象となります。
今回は、ADHDによる不注意と二次障害で就労が困難になり、障害基礎年金2級を受給できた20代男性のケースをご紹介します。同じように職場の業務や対人関係に悩み、苦しい思いをされている方やそのご家族にとって、本事例が解決のヒントや希望となれば幸いです。
ADHDによる不注意と二次障害で就労困難に…障害基礎年金2級を受給
相談者
- 性別 :男性
- 年齢層 :20代
- 職業 :無職
- 傷病名 :注意欠陥多動性障害(ADHD)
- 決定した年金の種類と等級 :障害基礎年金2級(事後重症)
相談時の状況
相談者は幼少期から、忘れ物や提出物の未提出が頻繁にあり、学校生活で繰り返し指導を受けていました。成人後、理解のある職場で就労を試みましたが、仕事のやり忘れやミスが多く、周囲の寛容な配慮があってもなお、業務をこなすことに強い精神的負担を感じていました。 その結果、激しい疲労感や不眠、対人恐怖といった二次的な症状が悪化し、退職を余儀なくされました。現在は自宅に引きこもり、妻と義母以外の人との接触が困難で、日常生活の多くの場面で家族のサポートを必要とする状態でした。
相談から請求までのサポート
申請にあたっては、幼少期からの「不注意によるミスの多さ」が、本人の努力では改善困難な障害特性であることを病歴・就労状況等申立書に詳細に記載しました。
また、職場でのミスに対して配慮を受けていたにもかかわらず、疲労困憊して就労継続が不可能になった経緯を丁寧に説明しました。
結果
申請の結果、障害基礎年金2級 が認定され、受給が決定しました。ご家族に支えられながら、安心して療養生活を続けられる経済的な基盤を整えることができました。

