障害年金の手続きは、複雑でハードルが高いと感じられるかもしれません。「自分の病状で受給できるのだろうか」「何から手をつければいいのか」と、一人で悩んでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
今回の事例では、当相談室にご相談いただいた方が、どのような背景で申請を行い、受給に至ったのかを詳しくご紹介しています。傷病名や就労状況、生活の困りごとは一人ひとり異なりますが、ご自身の状況と重ね合わせることで、解決のヒントが見つかるはずです。「もしかしたら自分も?」と思われたら、まずはこちらの事例を参考にしてみてください。
認知機能が低下…障害厚生年金1級を受給、年間約130万円が認定されたケース
相談者
- 性別:男性
- 年齢層:50代
- 職業:無職
- 傷病名:若年性アルツハイマー
- 決定した年金の種類と等級:障害厚生年金1級
相談時の状況
相談者は、病気の影響により記憶力や判断力が低下し、日常生活に大きな支障を抱えていました。
食事は一人では用意できず、繰り返し食事を求めることもあり、体重が大幅に増加。入浴や更衣、排泄の際も家族の介助が欠かせません。
また、会話は家族との簡単なやり取りに限られ、それ以外の人との意思疎通は困難な状況でした。外出時には迷子の危険があるため、常に家族の付き添いが必要で、GPS機能付きのブレスレットを身につけています。
金銭管理や役所での手続きも一切できないため、生活全般において家族の支援が欠かせない状態となっていました。
相談から請求までのサポート
障害年金申請にあたっては、医師の診断書に「日常生活に全面的な介助が必要であること」を正確に記載してもらうことが最大のポイントでした。
特に、食事・入浴・排泄・金銭管理・対人関係といった日常生活の具体的な困難を丁寧に整理し、病歴・就労状況等申立書に反映させました。これにより、審査側が相談者の生活状況を正しく理解できるよう工夫しました。
結果
申請の結果、障害厚生年金1級が認定され、受給が決定しました。遡及分はありませんでしたが、経済的な支えを得られたことで、相談者は安心して家族とともに生活を続けられる環境を整えることができました。

