令和8年度「年金額改定」のポイント:障害年金はどう変わる?

令和8年度「年金額改定」のポイント:障害年金はどう変わる?

令和8年1月23日、厚生労働省より「令和8年度の年金額改定」が発表されました。昨今の物価高騰の影響もあり、令和7年度に続き「プラス改定(増額)」が決定しています。

1. 障害年金の受給額は「1.9%〜2.0%」の引き上げ

令和8年度の年金額は、前年度から国民年金(障害基礎年金)が1.9%、厚生年金(報酬比例部分)が2.0%引き上げられます。

障害基礎年金(2級)の月額で換算すると、以下の通りです。

  • 令和7年度: 69,308
  • 令和8年度: 70,608円(月額1,300円の増額)

1級の場合は2級の1.25倍(月額88,260円)となります。

 

2. なぜ「物価上昇」より「年金の伸び」が低いのか?

令和7年の物価変動率は3.2%と高い水準でしたが、年金額の改定率は名目手取り賃金変動率(2.1%)が基準となりました。

ここに「マクロ経済スライド」による調整(基礎年金:▲0.2%、厚生年金:▲0.1%)が入るため、実際の改定率は基礎年金1.9%、厚生年金2.0%に抑制されています。これは、現役世代の負担能力に配慮し、年金制度の持続可能性を保つためのルールによるものです。

 

3. 障害者向けの手当も「3.2%」増額

年金本体とは異なり、物価変動に応じて金額が決まる各手当は、3.2%の大幅な引き上げとなります。

手当名令和7年度(月額)令和8年度(月額)
障害年金生活者支援給付金(1級) 6,813円 7,025円 ( +212円)
障害年金生活者支援給付金(2級) 5,450円 5,620円 ( +170円)
特別障害者手当29,590円30,450円 ( +860円)
障害児福祉手当16,100円16,560円 ( +460円)
特別障害給付金(1級)56,850円58,650円 (+1,800円)
特別障害給付金(2級)45,480円46,920円 (+1,440円)

 

4. 令和8年度の年金額はいつから適用される?

改定後の金額が最初に振り込まれるのは、令和8年6月15日(4月・5月分)からです。

6月頃に日本年金機構から「年金額改定通知書」が届きますので、ご自身の振込額をご確認ください。

参考資料
厚生労働省「令和8年度の年金額改定についてお知らせします」